電子書籍で行こう。

Take the 'E' Books.

電子書籍は紙の本と比べて高いのか?

物を買う際に、一番最初の検討項目となるのが「値段」だと思います。安ければ安い方がいい、安いに越したことはない。しかしいくら安かろうとも、品質が伴っていなければ検討に値しません。理想を言えば「安くて良い物」となりますが、そんな都合のいいものは世の中そうそう転がっていないのが現実です。では、電子書籍ははたして高いのでしょうか?

ブックオフと比べて

本を安く購入したいときに真っ先に思い当たるのが、ブックオフを始めとした古本です。ブックオフでは、使い古された本が100円(税抜)から売られています。電子書籍とブックオフの100円コーナーを比べた場合、値段だけで言えばブックオフの方が安いことが多いです。ですから100円コーナーに置いてあれば、電子書籍を差し置いてブックオフで購入するのも妥当です。

ただし、探している本が100円コーナーに置かれていることは稀です。運が良ければ巡り会えるかもしれませんが、大抵の場合はブックオフを何軒も回ったり(ツール・ド・ブックオフという言葉があります)、100円コーナーに流れてくるまで何ヶ月もチェックし続けなければなりません。その手間を考えると、必ずしもブックオフ100円コーナーが安いとは限りません。

また、ブックオフへ行くための交通費がかかるケースもあります。徒歩や自転車、定期の範囲内、どこかのついでに立ち寄ったなら交通費を考えることはありませんが、わざわざブックオフへ行くために電車代を払っていては元も子もないです。それでお目当ての本が100円コーナーにあればいいですが、なければ無駄足でしかありません。

電子書籍は品揃えも在庫も手元で確認できます。足を運ぶ必要も入荷を待つ必要もありません。総合的に考えた場合、必ずしもブックオフが安いとは言えないでしょう。ちなみに100円コーナー以外の古本は、電子書籍のほうが安いこともあります。

Amazonマーケットプレイスと比べて

ブックオフ以外の古本で強いのは、ネット書店であるAmazonマーケットプレイスです。ブックオフにないような本も、大抵は在庫が揃っています。中には1円で売られている本もありますが、当然ながら送料がかかるため、トータルで250円ぐらいになります。値段だけで言えばブックオフ100円コーナーのほうが安いですね。

マーケットプレイスで買って得するケースは、1円出品などの実質送料のみの場合です。1円で出品されている本で、電子版が250円以上するならマーケットプレイスで買った方が安いです。

品揃え順としては、

マーケットプレイス > 電子書籍 > ブックオフ100円コーナー

この順番になるでしょう。値段だけを見れば、安い順は、

ブックオフ100円コーナー < マーケットプレイス < 電子書籍

この順番になることが一般的です。だとするとやはり、電子書籍は高いのでしょうか?

頻繁に行われるセール

紙の本は、古本を除くとセールで売られることがありません。しかし電子書籍は頻繁にセールが行われています。50%オフなども当たり前にあり、物によっては期間限定で無料配信されることも多いです。セールで買うなら、新品より電子書籍のほうが圧倒的に安いです。

そもそも電子書籍は、紙の本よりあらかじめ安い値段設定がされているケースが多く、新刊など中古でめったに出回らないような本でも、電子版で割安に購入できます。そこにさらにセールが加わると、ブックオフの100円コーナーには絶対に出回らないような本が新刊よりはるかに安い金額で買えたりします。

Kindle本では角川文庫が毎年定期的にセールを行っていますが、セールになる本は今のところ予測がつきません。常になにがしかのセールが行われており、運良く欲しいものが該当していれば、紙の本よりも安く購入できるでしょう。

電子書籍は高いのか?

結論として、電子書籍が安いか高いかは、場合によるとしか言えません。

  • 無料配信されていれば電子書籍が○
  • ブックオフ100円コーナーで見つかればブックオフが○
  • 電子書籍が高く、ブックオフになくてマーケットプレイスで1円出品されていればマーケットプレイスが○
  • それよりもセールが安ければ電子書籍が○

電子書籍が高いとも安いとも、一概には言えないという結論になりました。今回は単純に値段だけで比較してみましたが、電子書籍のメリットは値段だけではないので、他の要素も参考にして購入の際は検討してみてください。

データで買う時代

少し前の世代の人と話をすれば「データにお金払うなんて信じられない」と言う人がいます。本でも電子書籍というデータではなく、紙の本で所有したいという人は珍しくありません。では、データにお金を払うのはもったいないのでしょうか?

データで買うことがいち早く一般的になったのは、音楽です。今やCD、アナログ盤といった物を購入するより、iTunesストアなどでデータで買う方が一般的になりました。さらにSpotifyやAppleMusicなどの定額制ストリーミング、いわゆるサブスクリプションサービスが主流になりつつあります。

本ではKindleUnlimitedといった同様のサービスがありますが、まだそれほど普及しておりません。しかし紙の本という実体にこだわる時代は、終わりつつあります。中身が同じにも関わらず「データだから」という理由で購入を渋るのは、もはや時代遅れだと言っていいでしょう。

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※セール情報は記事公開時点のものです