ベスト高野本の中でも通が選ぶのが、この『怪獣記』。トルコのワン湖という巨大な湖に棲息すると言われるジャナワール。その実体を捉えるべく旅立つ、辺境作家 高野秀行のUMA（未確認生物）探索ノンフィクション。
高野ファンお馴染みの、未確認生物モノ。他にコンゴのムベンベ、インドのウモッカなどがあった。今回の『怪獣記』はその中でもある意味特別な、一歩先に進んだ傑作となっている。目撃譚の検証から始まり、なぜ巨大生物の噂が立ったのか、その周辺の環境や民族事情を深く探っていく中で、本書はこれまでと違った意外な方向へ進む。読んだ人だけが分かる、『怪獣記』の結末とは！？
