Kindleで読む、海外古典文学「フランツ・カフカ」

私のもっとも好きな作家であり、20世紀最大の作家の一人、チェコ出身のフランツ・カフカ。Kindle版で読める著作と関連書籍をかたっぱしから紹介していきます。

無料の青空文庫

フランツ・カフカは戦前の人なので、既に著作権が切れています。有志によって翻訳された青空文庫では、「変身」「城」「審判」といった中心的なタイトルを無料で読むことが可能です。

変身

城

審判

流刑地で

断食芸人

罪・苦痛・希望・及び真実の道についての考察

判決

最初の苦悩

皇帝の使者

家長の心配

火夫

読みやすい光文社古典新訳

フランツ・カフカの文章は読みづらくて難解です。ただでさえ外国語からの翻訳なのに、古典でなおかつ読みづらいと投げ出したくなるかもしれません。そんな人にうってつけ、現代語に近く読みやすい光文社古典新訳を試してみましょう。Kindle版では残念ながら「変身／掟の前で　他２編」の一冊しか刊行されていません。

変身／掟の前で　他２編 (光文社古典新訳文庫)

定評のある岩波文庫

岩波文庫では比較的最近にまとめられた、「カフカ短編集」「カフカ寓話集」があります。その他に翻訳が刷新された「変身・断食芸人」があります。いろいろな訳者の翻訳で読むのも外国語文学の愉しみの一つですね。

カフカ短篇集 (岩波文庫)

カフカ寓話集 (岩波文庫)

変身・断食芸人 (岩波文庫)

唯一無二の角川書店

角川書店からもカフカのKindle本が出ています。特筆すべきは「アメリカ」というタイトルがあることです。カフカの本で一番好きな「アメリカ（失踪者）」は、他の出版社からは出ていません（紙の本はあります）。

アメリカ (角川文庫)

変身 (角川文庫)

ある流刑地の話 (角川文庫)

審判 (角川文庫)

城 (角川文庫)

他にもカフカ関連本

「絶望名人カフカ」は話題になりました。書簡集から抜き出した、カフカの暗い名言集です。

絶望名人カフカの人生論

希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

「まんがで読破」にもカフカの変身があります。

変身　─まんがで読破─

カフカの翻訳をしている池内紀さんによる新書「となりのカフカ」では、作家フランツ・カフカの人となりと作品の読み方を解説しています。

となりのカフカ (光文社新書)

英語で読みたい人、原著を読みたい人

英語でカフカ、っていう人もKindleで読めます。さらにさらに、原著はドイツ語で書かれているのでドイツ語版なら無料です。チャレンジ精神の探求。

A Hunger Artist (English Edition)

Franz Kafka: 21 Short Tales (English Edition)

Die Verwandlung (German Edition)

Das Urteil Eine Geschichte (German Edition)

Brief an den Vater (German Edition)

Der Prozeß (German Edition)

Ein Landarzt Kleine Erzählungen (German Edition)

これらはすべてKindleで読めます。Kindleならこれらの書籍をクラウド上に保管し、いつでもどこでも読みたいときにパソコン、スマートフォン、タブレット、Kindle端末から読むことができます。まだの人はKindleをはじめよう。